2006年に読んだ本ランキング(小説以外)

ベスト5。最近は本を読みながら、「これは!」と思ったところに付箋を貼るか折り目をつけるようにしているので、その数もついでにチェックしてみました。

1位:梅田望夫ウェブ進化論』(ちくま新書)15箇所/250ページ
2位:内田樹『寝ながら学べる構造主義』(文春新書)30箇所/200ページ
3位:太田光中沢新一憲法九条を世界遺産に』(集英社新書)9箇所/170ページ
4位:梅田望夫平野啓一郎ウェブ人間論』(新潮新書)13箇所/200ページ
5位:勢古浩爾『<自分の力>を信じる思想』(PHP新書)7箇所/200ページ

新書しか無いでやんの。
期せずして出版社がばらばらになりました。ちなみに中公新書は一冊も買ってませんし、岩波新書柄谷行人の『世界共和国へ』があまりにも難しくて投げ出したきりです。

解説。
1位:明らかに思想書。凄い本。説明できないので読んでください。

2位:ソシュールとかフーコーとか、天才の思想がたいへんわかりやすく説明されており、賢くなったような気になれます。ただし私の場合、最後の章のラカンの説明が理解できなかったので、やっぱり賢くないことが明らかになりました。

3位:太田がいかに賢いかがわかります。誠実です。自殺者が出るのは自分の芸の無さが原因だ、なんて言うあたりの覚悟がかっこいい。九条どうこうも、結局はすべて覚悟の問題なのではないかと思います。

4位:『ウェブ進化論』をさらに文系寄りに解釈していったような感じの対談集で、新潮新書のわりに(失礼)なかなか難しい部分もあったり。リアル社会とネット社会における人格のあり方や、ネット時代の書籍の行く末、あるいはgoogleなどの先端企業を支える思想背景などについて。どちらかというと理想主義に近い平野啓一郎と、現実の変化を前提に話を進める梅田望夫の対照性がいいです。

5位:ひとことでいうと人生論。『思想なんていらない生活』(ちくま新書)という非常にすばらしい本があるのですが、そのなかの生き方にかかわる部分を抽出して、さらに深く論じているものです。人生が無意味であることに気づいてしまった人のための本。