個人的な話だけど、たとえば小説家が死んでも、その作品を読んで悲しくなるということはあまりなくて、作品は作品としてつきあっていくことができる。文字から作者が机に向かっている姿を思い起こすことはあまりない。

それに対してミュージシャンはどうかというと、その歌声やギターの音を聞くとどうしても、「彼」がステージの上で、あるいはレコーディングスタジオで、マイクに思いを込め、ギターをかき鳴らす様子がありありと浮かんでしまう。すると、悲しくなる。




おかげさまでipodの中は悲しい曲だらけになってしまいました。
悲しくったって夏は簡単には終わらないはずなのに、街はすっかり冬の色です。



夕方5時のチャイムが 今日はなんだか胸に響いて
「運命」なんて便利なものでぼんやりさせて



一度くらいは見に行っておきたかったな。