経緯・意図・理由

「係長、お仕事は何なのですか?」
「はい、火に油を注ぐ仕事です」



恥ずかしながら帰ってまいりました、おはようございます、ほむらです。昨日はちょろっと横浜に寄って帰ってきたのですがさすがにちょっと疲れていたようでそれから11時間くらい寝てしまいました。電車の中でも半分は寝ていたように思うので一日15時間くらいは寝ていたはずです。無為なり。


2chとかmixiとかblogとか見て色々書きたいこともあるので更新します。blogで意見を書いてくれる方はほんとにありがたいです。自分は視野の狭い人間なので。わざわざ注意してくれる知り合いってかなり得がたいものだと思います。
とりあえず現時点での自分の考えを書きます。公式サイトの内容も含め、これまであまりに説明不足だったことについては深くお詫びします。公式サイトに関してはもう少し時間をいただければ、と思います。すみません。

それと、疑問や批判はできれば公式サイトの問い合わせフォームからお願いします2chに書き込んで頂いてもひとつひとつ回答していくことはできませんです。



地域制限

自分の場合ちょっと特殊なのは、自身が賢竜杯のスタッフである、ということと、関東の人間でふだん遠征することもないのに*1大阪まで行ってそこの権利を「潰した」ことです。まず地域の問題について。


そもそも今回の賢竜杯では、「地域ごとの予選」という概念を採用していません



前回の賢竜予選では、各プレイヤーは自分の所属地域ないしその隣接地域でないと権利を得る資格がありませんでした。また、関東圏の人間は関東から出ると権利が取れなくなる、という制約もありました。
当時は完全にプレイヤーサイドにいたのでどういう経緯でこのルールが策定されたのかは分かりませんが、各地域の宝石賢者の数に応じて、権利を配分した、という説明があったように思います。つまり前回は文字通りの「地域代表」を選出するために予選が行われたわけです。だからこそ、隣接地域外では権利を与えない、という制限が発生したのでしょう。




今回は、「出来る限り予選回数を増やす」という考えが前提にあります。なるべく多くの場所でたくさん予選を開こう、ということです。本戦の定員はそれほど増えていません*2ので、各予選における本戦参加権は少なめになってしまいますが、「予選回数を少なくして参加権を広く与える」よりも「参加権は狭くなっても予選回数を多くする」方が良い、という考え方です。
昨年の地方予選は16都道府県・20ヶ所で行われましたが、今回は32都道府県・48ヶ所での開催を予定しています。「参加可能な地方予選がない」という方はかなり減らせたのではないかと思います。


結果として、先ほどの例で言えば北海道・東北は6つ、中部・北陸は9つになりました。「枠が少ない」と言われている近畿ですが、予選回数じたいは4つから6つに増えています。近畿の場合枠数は20から17に減少しているため、軒並み増えている他地域に較べて「少ない」と思われるのももっともだと思いますが、もっと予選回数が増やせるのであれば当然そうしています。結果的に少ない枠数になってしまったことについては申し訳ありません。


「出来る限り予選回数を増やす」ことを優先すると、昨年配慮された「プレイヤー数に応じた配分」は不可能です。北海道・東北17、関東42、中部・北陸27、近畿17、中四国12、九州・沖縄15、という数値は「プレイヤー数に応じた配分」とは明らかに乖離しています。これに地域ごとの出場制限をかける、ということは考えられません。



賢竜杯を「各地域の代表が集まる大会」と考えるか、「全国から強豪が集まる大会」と考えるか、の違いとも言えるかと。今回の賢竜杯は後者の思想で運営されています。前者であれば予選会場を増やす必要はあまりありませんが、各地方のプレイヤーが予選に参加しやすい環境づくりを考えれば、予選はなるべく増やしたいのです。


こんな経緯で今回の「地域制限なし」というルールができました。


繰り下げ

続いて、今回、リザーブ権及び繰り下げが撤廃された理由について。これが一番のポイントかと思います。



リザーブ権はかなり早い段階で廃止が決まりました。これは、前回の賢竜杯でリザーブ枠を獲得した方から、「仕事の休みを取るべきか/交通手段を確保するべきかが判断できない」という意見を頂いたためです。最終的に権利が回ってくるかがぎりぎりまで分からないシステムは良くない、という判断です。



繰り下げなし+最終予選に権利を回す、というシステムについてはもう少し話が複雑になります。


ますは、「決勝が消化試合になることを避けたい」ということが挙げられます。前回は各予選ごとに5枠ないし3枠の権利が配分されていましたが、5枠の大会*3では決勝に進んだ時点で出場権獲得が決まってしまいます。
個人的な話をすると、自分は西千葉予選で権利を頂いたわけですが、決勝に進んだ時点でおなかいっぱいで、それより先のことは考えていませんでした。もちろん全力でやったつもりではありますが、明らかに緊張感を欠いていたことは否めません。優勝者にはシード権がありましたが、シードを取ったからといって本戦が有利になるとも思えませんでした。

今回は予選会場を増やしたため多くの枠を配分すること自体が不可能、ということもあり、参加人数ごとに1~3枠を配分することになりました。想定される参加人数を満たした場合、全ての大会が2枠以上になります。うち34大会が3枠です。

リザーブ権を廃止し、かつ権利の繰り下げをありにした場合は、「それ以前の予選で権利を獲得しているプレイヤーが入賞した場合、その権利は下に繰り下げる」というようなルールになります*4
これを採用したと仮定すると、3枠の予選で決勝に権利既得者が残った場合は、その時点で決勝進出者全員の権利獲得が決まります。
賢竜予選と言えども基本的には各店舗大会をお借りして予選にさせて頂いているものですし、決勝があまり意味を持たない、というのは歓迎できません。「決勝に行けば権利確定」というシチュエーションは避けたいのです。




また、今回の枠配分は権利の繰り下げがないことを前提に設計されています。


公式ページをご覧いただければわかることなのですが、前日予選の枠はかなり少ないです。前日予選についてまだ詳細が公開出来ていないことについては申し訳ない限りですが、前日予選の枠数は地方予選でいくつ枠が消滅したか、に依存しており、また、その依るところがかなり大きいため、細かい内容については地方予選の結果次第、という部分があります。

具体的に言うと、地方予選に分配された枠は合計130で、賢神枠が5つ*5、賢竜枠が1つ。
本戦の定員は144名ですので、144-136=8で、最終予選の枠は8つになります。前回がレンジャー含めて18枠に神の右手枠があったことを考えるとかなり少なめですが、権利の繰り下げがないこと、現状各地の店舗大会では特定のプレイヤーが繰り返し入賞しているケースが多々見受けられること、を併せて考えると、地方予選枠130のうちのそれなりの数が最終予選にまわることが予想されます。それを計算に入れた上での配分になっているわけです。


繰り下げをありにした場合は、現状よりもよりタイトな枠配分にするか、予選を減らす、ということになります。最終予選の枠が流動的になってしまう、というデメリットはありますが、最初に挙げた理由もあり、「繰り下げなし」の方が適切だ、という判断から、このようなルールになりました。


地方の権利が関東で行われる最終予選に回るのはアンフェアだ、という声も聞きますしその考えもよくわかるのですが、そもそも最終予選の枠はかなり少ない、ということはご承知下さい。


「スタッフ側は既得者は空気読め、と思っている」という解釈もあるようですが、私自身が予選に参加し続けていることからも分かるとおり、そういった意図は一切ありません。言葉が足りなかったことについては重ね重ねお詫びいたします。
むしろ「既得者も予選に参加する」ことを想定して出来たシステムなのです。

*1:というか今まで一度もなかった

*2:128人から144人に増枠されてはいます

*3:ほとんどがこちらでした

*4:前回は順位が高かった予選を「あり」にして、低いほうは権利を繰り下げる、というシステムでしたが、リザーブ権を廃止した場合はこれは不可能です

*5:対象となる全国大会は6回ある予定ですが、重複があるため最大でも5つになります